可動側だけの交換は、調整が大変です

可動側だけの交換は、調整が大変です

ハード社製スライディングパティオドア

輸入住宅の掃出しサッシの木部が腐食したということで、静岡県下田市へ行ってきました。

他にも関東圏で輸入サッシの修理の仕事があったので、それらを一気に片付けるべく2日間に亘って出張したのですが、やっぱり旅芸人の生活は大変ですね。

さて、今回メンテナンス作業を行ったのは、旧ハード(Hurd)社のスライディング・パティオドアなんですが、下枠やローラー(滑車)部分がが腐っていて、ドアが全く動かなくなっていました。

そこで、ハードを傘下に納めたシエラ・パシフィック社に依頼して新しい可動側のドアを調達しました。

取付け前に防水塗装やコーキング処理を行った上で現場に伺ったのですが、サッシの周囲に回してある飾り枠のケーシングがサッシ枠に打ち付けてあってドアを外したり取り付けたりするのは非常に困難な状況にありました。

それでも何とかケーシングを浮かせるなどしてドアを交換するのに成功したのですが、今度はドアの鍵が十分に掛かってくれません。

それは、従来のドアと新しいドアとで微妙に仕様が違い、ハメ殺し側(FIXドア側)との相性に問題がある為、ちゃんとドアが閉まらないという状況でした。

普通ならそこで取付け不可となるのでしょうが、鍵の受け側の金物を調整することで、鍵が掛けられるようになりました。

この原因と対策を見極める作業だけで、数時間の時間を取られてしまいましたが、こういう困難があるのが現場です。次回ハードの掃出しサッシのドアを交換する場合は、可動側だけでなくFIX側も同時に交換するようにお勧めしたいと思います。

因みに、可動側のドアを交換する場合は、ロック・ハンドルも新しいものに交換する必要がありますので、その調整もなかなか面倒な作業かも知れません。

因みに、FIX側のドアの防水処理も現場で行いましたから、サッシからの雨漏りトラブルについてはリスクが少なくなったと思います。いや~、芸が細かいですねぇ~。

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