レバーの破損は、窓の歪みが原因かも?

レバーの破損は、窓の歪みが原因かも?

出窓ロックレバーの破損

愛知県のお客様から、窓メーカー不明の台形出窓(ベイ・ウィンドウ)に付いているケースメント・サッシのロック金物が破損したので手に入らないか、という相談を頂きました。

ご覧のように、レバーが根本からポッキリと折れてしまって鍵が掛けづらくなっています。

こちらの金物は、鋳物で作られていますから、非常に硬い分、強い力や衝撃に弱いという特性を持っています。

恐らくこのサッシの鍵が徐々に掛けづらくなってきて、どうにかロックを掛けようと、思いっきりレバーを下に降ろしたらポッキリ折れてしまったという感じではないでしょうか。

こうなると、ロック金物自体を新しいものに交換する以外に修理する方法はありませんから、アメリカに部材を注文することとなります。ただ、この金物を交換すれば、問題は解決するのかという疑問は残ります。

つまり、何故このロックが掛けづらくなったのか?という原因を解決しない限り、また同じトラブルが起こるはずです。ケースメント・サッシは、オペレーターと呼ばれる開閉金物によって窓を開け閉めするのですが、可動する建具(障子)を支える為に窓の上下にウィンドウ・ヒンジと呼ばれる部材が取付けられています。

このヒンジ金物が長年の使用で曲がってしまい、建具の水平・垂直や適正な位置が本来とはズレてしまっている可能性がありますし、雨や湿気に曝されて木製の建具が歪んできているということも考えられます。

そうなると、建具が窓枠に十分引き込まれなくなり、ロック金物と建具との距離が離れてしまう状態となります。それによって、通常軽く操作出来るロックが、力を入れて無理に操作をしないと建具が閉まらなくなるということになります。

ロック金物のレバーが折れたということは、原因に対する結果であって、その原因を窓調整で解決しなければ、何度も交換を余儀なくされるかも知れませんよ。

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