最近多いスパイラル・バランサーの相談

最近多いスパイラル・バランサーの相談

錆び付いて動かないスパイラル・バランサー

輸入サッシのシングルハングやダブルハングといった上げ下げ窓では、窓枠の両サイドにバランサーと呼ばれる開閉サポート金物が取付けられています。

いろいろな種類や大きさがありますが、樹脂サッシのシングルハングでは、チャネル・バランサーという金属製の棒状のものが殆どです。

ただ、ここ半年くらいに掛けて、螺旋状の長い棒によって建具を引き上げるスパイラル・バランサーの不具合相談が相次いでいます。

何故ここの処このパーツについての問合せが増えたのかは分かりませんが、輸入住宅ブームから20年以上経って、バランサー自体の耐久年数に限界を迎えたと考えるのが普通かも知れません。

ご覧の写真は、下窓(ボトムサッシュ)を室内側に倒して、片方のバランサー・ピボット付近を拡大した様子です。ピボットシューという樹脂製の部品にボトムサッシュが連結することによって、ピボットシューに差し込まれたスパイラル・バランサーの力がボトムサッシュに伝わるという構造です。

毎日記事をご覧頂いているお客様であれば、お分かりになるかも知れませんが、昨日記事に書かせて頂いたコイル・バランサーでもピボットシューが窓枠内に内蔵されています。

ですから、コイル・バランサーでこれを外すのに相当苦労したように、スパイラル・バランサーでも窓枠内からピボットシューを出し入れするのは、専門知識がない人には難しいかも知れません。

スパイラル・バランサーが不具合を起こす原因は、内蔵されたバネの経年劣化であることは間違いないですが、写真でも分かる通り雨や湿気による錆や掃除不良によってゴミや油汚れが付着したことも大きいように思います。

そういった点では、こまめに窓を開けて雑巾や潤滑剤を用いて日頃のメンテナンスを心掛けることが大切ですね。そうしたことが、修理までの時間を長くし、家のメンテナンスを時期を遅らせ、費用を安くする最大の方法だと思います。

<関連記事>: スパイラルバランサーとピボットシュー、入荷 (2019年1月21日)
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