ガラス・フィルムは割れる原因か?

ガラス・フィルムは割れる原因か?

内側のガラスが割れたハメ殺し窓

輸入サッシに限らず、ペアガラスが一般化してきた日本の住宅。

ペアガラスは、断熱性を高めて室内の快適さを確保するという点では素晴らしい素材ではありますが、それに伴う新たな問題が生じています。

何の問題もなく性能が上がれば越したことはないのですが、そんなに虫のいい話はないのが現代社会です。

ペアガラスの長所でもあり弱点でもあるのが、ガラス内の気密性。ペアガラスの周囲をスペーサーで囲んで中の空気を閉じ込める構造ですが、経年劣化で僅かな隙間を生じてしますことがあります。

そうすると、中に雨や湿気が入り込んで抜けなくなり、ガラスを曇らせたりスペーサーを錆びさせたりするのです。こういうことはシングルガラスではあり得ないことでしたが、ペアガラスでは避けられない問題であり、交換以外には解決する手段はありません。

次に問題となるのが、ペアガラスの熱割れです。ペアガラスにすることで、室内と屋外、ペアガラス内の空気に温度差が生じます。それが急激だったり大きかったりすると、ガラスの膨張や収縮で突然割れてしまうというのが熱割れ現象です。

それを更に増長させるかも知れないのが、ガラスに張られた装飾用のフィルム。目隠し用のものやステンドグラス風に飾るタイプなど様々ですが、ガラスの動きを阻害して逆に割れを生じさせたりすることもあるようです。(環境に左右されるので、割れると一概に断定出来るものではありませんので、ご注意を!)

こういうことを抑える為には、屋根の軒を長くして直射日光や雨が窓ガラスに直接当たらないように工夫したり、室内の温度を一定に保ち急激に上げたり下げたりしないようにすることも有効だと思います。また、目隠しや飾りを考えるなら、カーテンを付けたり絵や写真を飾ることも考えてみましょう。

ペアガラスの内部結露対策としては、10年おきくらいにガラスやサッシフレームの周囲を防水処理をすれば、そのリスクは低減するはずです。

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