水漏れしたアクアディスのキッチン水栓

水漏れしたアクアディスのキッチン水栓

水漏れしたアクアディスのキッチン水栓

8年前に新築施工させて頂いた日進市のレンガ積み輸入住宅ですが、キッチンと洗面の水栓金具の吐水口から水が漏れる不具合について相談がありました。

写真のキッチン水栓については、時折ポタポタと水が落ちる程度ですが、洗面についてはずっと水が出続けるといった感じです。

こういう場合、ハンドル・レバーの台座に内蔵されたセラミック・バルブ(日本で言う止水パッキン)に問題があると考えていいでしょう。

これらの水栓金具は、カナダのアクアディス(Aquadis)社というメーカーのものなんですが、数年前に一度廃業してから他の資本によって復活したという経緯があります。ですから、今の水栓金具と古い水栓金具との間には部品の互換性がない可能性が高いと思われます。

幸いなことに、廃業してすぐの時にカナダの卸し会社に残っていたセラミック・カートリッジの在庫を少し調達しておいたので、当面の修理・メンテナンスは可能です。

キッチンの水栓金具については、同じ形式のセラミック・バルブがありましたので、すぐに交換して直すことが出来ました。ただ、洗面については、私たちが在庫で持っているものとほんの少し形状が違っていて、交換することは不可能でした。

同じメーカーのものでも、製品や生産時期によってセラミック・バルブに違いがありますから、これが他社のものであれば全く合わないと考えた方が自然です。

確かに似たようなバルブだと思われる人もいるかも知れませんが、こうしたバルブは北米には無数に存在します。水漏れしたから交換したいと思っても安易に購入を考えないで、メーカーや品番、施工時期を図面や仕様書で確認した上で、私たちのような専門家に相談するようにして下さい。

こうしたことが分からなければ、セラミック・カートリッジを交換するよりも、本体ごと入れ替える方が反って時間や費用も抑えられるかも知れません。

その際は、予備のバルブも一緒に購入しておくといいかも知れませんね。これさえあれば、水漏れの不具合には将来も心配要りませんから・・・。

あと、水栓のレバー・ハンドルは、きつく回さないで下さいね。国産のゴムパッキンと違い、輸入の止水バルブは軽く回すだけで閉まります。国産の水栓のように、強く閉めれば水が止まるということはありません。

回す力が強すぎると、バルブが欠けたりして不具合を起しますから、注意が必要です。

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