ものごとには理由がある

ものごとには理由がある

ヘリなし畳

こちらは、半畳四方の縁(ヘリ)なし畳。

昔、琉球畳と称してヘリがない正方形の畳が流行しましたが、最近でもシンプル・モダン系の和室にはこうした畳が用いられます。

ただ、琉球畳は単にヘリがないものを言うのではありません。ヘリをなくす為に、畳表が折れる部分の編み込みを細かく丈夫にしてヘリがなくてもイグサが悪くならないようにしてある畳を琉球畳と呼ぶのです。

ですから、写真のように単にヘリでカバーをしていない畳は、ヘリなし畳と呼ばれています。でも、畳表の折れ目(コーナー)の部分は、一番消耗する場所に他なりません。ですから、写真のようにすぐに畳表が破れて下地が見えてきてしまいます。

畳の縁(ヘリ)は、人間の足で擦れてしまうような弱い部分を補強する為のカバーです。そうすることで、自然素材の畳が劣化することを遅らせているのです。それを考えないで、格好ばかりで作ってしまう人も昔は多かったです。

自然素材は、人間の生活環境をよくしてくれますが、日頃の手入れやメンテナンスなくして長持ちはしません。それは、木製サッシや無垢板のフローリングしかりです。自然素材の特性をよく理解して、それに合った生活をするように心掛けたいものですね。

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