こうなると表面は剥がさないといけません

こうなると表面は剥がさないといけません

単板が剥がれた木製ドア

美しいステンドグラスの入った北米製輸入玄関ドア。

こちらのドアの写真は、岐阜のお客様からお送り頂きました。

何年か前に不動産屋さんから購入された輸入住宅だそうで、玄関ドアの塗り替えをそろそろやらないといけないとお考えのようです。ただ、単に塗り替え、塗り直しをすればきれいになるという問題ではないのが、現実です。

それは、ドアの表面に張ってある化粧単板(ドアをきれいに見せる為に張られた木の薄板)が割れたり、剥がれたりしてきていますから、その上から塗装してもすぐに単板が剥離してきます。

こういう場合、剥がれたり、剥がれかけたりしてきている部分を全てきれいに剥がして、浮いた部分がなくなってから塗装を掛けます。その塗料も木の呼吸作用を阻害する油性塗料やウレタン塗料ではなく、パラペイントのティンバー・ケアのようなミクロの空気穴が明いたような塗料を使わなくては意味がありません。

万一木が呼吸出来ないような塗料を塗れば、木が呼吸しようとして塗膜をペリペリに剥がしてしまいます。自然素材には、それに合ったものを使わないといけませんが、外部用には自然オイル系の塗料は不向きです。

それは、太陽の紫外線等にやられてしまって、すぐに塗装が劣化してしまい、防水性能も保護機能もなくなってしまうからです。勿論、半年に一度塗り直しをして頂けるようなお客様であれば、自然オイルでも問題ありませんが、そんなマメな人はいませんよね。

あと、化粧単板を剥がした処とそのままの処が混在することになりますから、木目を活かした状態のドアにすることは難しいと思います。こういう場合は、思い切って真っ白の防水塗料を塗ってしまうことの方が、おうちの美しさを保つことが出来るように感じます。

アメリカのおうちの玄関ドアが、真っ白なのはその為です。白い塗装であれば、自分たちでも塗り重ねが出来ますから、長持ちさせることが出来るという訳です。勿論、玄関ドアだけ色付けしても楽しいですけどね。

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