玄関ドアの点検・調整

玄関ドアの点検・調整

輸入玄関ドアの点検・調整

今日は朝から愛知県大府市の輸入住宅 T邸に伺って、玄関ドアのメンテナンスとマーヴィン(Marvin)のダブルハングのアッパー・サッシュ(上窓建具)の交換をしてきました。

玄関ドアを含めた外装(屋根・外壁)の塗り替え等は、パラペイントで既に完了していましたから、今日が最後の仕上げでした。

マーヴィンの新しい建具(障子)を会社で十分に防水処理して、交換に臨んだのですが、上窓だけでなくボトム・サッシュの一部に木部の腐れがあることを発見し、そちらも応急処置してきましたから、結構時間が掛かりました。

どちらも雨水の侵入による不具合と思いますから、お客様にはどんな防水コーキングを使ったらいいかや、どこを防水処理するかをお伝えして、ご自身でDIYして頂くようにお願いしてきました。でも、傷みは結構ひどかったですから、数年のうちには交換するようにお話ししてきましたよ。

さて、肝心の玄関ドアのメンテナンスですが、重いドアの建て起こし(垂直・水平、下がり具合)を調整します。その際、メインに調整するのは3枚の大きなヒンジです。多くの場合、ヒンジの金属が摩耗することによってドアの下がりが発生しますから、新しいものに交換することは必修です。

その上で、ヒンジの下地に薄い板状の調整板を状況に応じて噛ませることで、垂直・水平を出していきます。ただ、これは建具屋さんでも結構難しい作業です。だって、木製の輸入玄関ドアは長年雨風に当たっていますから、曲がりや反りが三次元(3D)で出ています。

それをベターなポジションにまで持っていこうというのですから、何度も何度もやり直しながら作業を進めなければなりません。当然、それには慣れや経験が必要となる訳です。

それがうまくいったら、次はデッドボルト(カンヌキ・ロック)やドア・ラッチが、スムースにストライクの穴に入るかどうかをチェックした上で、必要あればここも調整が必要です。

多くの場合、穴の位置もあまりよくない場所になっていますから、金属のストライク自体を削ったり、ストライクの位置をずらしたりしなければなりませんから、これも道具と経験が必要です。

最後に、ドア枠の周囲のウェザーストリップを交換して、気密の加減を確認すれば、ほぼ完了と言ってもいいでしょう。ただ、状況によってはボトム・ウェザーストリップも交換した方がいい場合もありますから、そういう時はヒンジを調整する前に交換作業を行わないと、再度ヒンジ調整が必要となりますから、注意して下さいね。

これら全ては、基本DIYでやれるものではありますが、道具や材料、経験、自然の摂理といったものの知識がないと、全く歯が立ちません。そんな時は、私たちのような輸入住宅の専門家にご依頼下さいね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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