面ではなく、点で支える

面ではなく、点で支える

基礎パッキンの表面

コンクリート基礎と木の土台との間に噛ませて、床下の全面通気を可能にする基礎パッキン。

床下通気だけでなく、コンクリートと木が直接接する時に発生する結露(コンクリートからの水分)によって土台が腐ることを防ぐ役割も果たしているのですが、どうやって結露を防いでいるのかご覧に入れましょう。

まずは、基礎パッキンの表面に溝をいくつか切っておくことで、土台の下端にも通気させる道を作ります。そうすることで、万一水分や結露がここに滞留してもその溝のところに落ちるという工夫がしてあるんですね。

また、溝を切っていない平面部分もよくご覧下さい。タイヤのブロックのような模様が付いているのが、分かりますか?

こうすることで、土台の木が基礎パッキンにベタ置きされず、この細かな点で土台を支えることとなりますので、木と接する部分も乾燥するような工夫がしてあるのです。また、大きな穴が明いているところは、土台のアンカーボルトや耐震用のホールダウン・アンカーを通すように出来ています。

石の主成分を樹脂で固めた基礎パッキンですから、建物の重量によって潰れることはありませんし、床下ですから紫外線等によって将来劣化を起こすこともないのです。

ただ、メーカーによって形状や成分が異なることもあるでしょうから、材料選びは慎重に行うようにして下さい。また、基礎パッキンの表裏を逆さまに施工してしまうと、こうした機能は全く役に立ちませんから、注意して下さいね。

<関連記事>: 通気を促す基礎パッキン (2007年3月30日)

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