クロスは何度も張り替え出来ない

クロスは何度も張り替え出来ない

ビニールクロスの裏紙

少し分かりにくいですが、こちらは部屋の梁(ハリ)のところのビニールクロスを剥がした様子です。

このおうちは、2階のサッシからの雨漏りがあって、その雨水が1階の天井や壁の部分まで染み出てきた為、雨漏りの防水工事を施した上で構造材のアクやカビが浮いてきたクロスを剥がし、新しいクロスを張り直します。

その上にパラペイントを塗装して、美しいミントグリーン色のドライウォールに仕上げる予定をしています。

さて、写真の状況に戻りますが、ベージュ色の紙が張られた石膏ボードの表面に、これまで2回クロスが張られていました。分かりにくいかも知れませんが、薄く白くなっている部分が、1回目のビニールクロスの裏紙が残っている場所です。そして、少し白が濃く見える部分が、2回目に張ったクロスの裏紙です。

ビニールクロスはビニールですから、そのままでは石膏ボードに張っても剥がれてしまいますから、接着しやすいようにクロスの裏に紙が付いています。張り替えをする際に、表面のビニールは剥がれますが、裏紙は全て剥がすことは出来ず、部分的に残ってしまうのです。

(やろうと思えば剥がせるかも知れませんが、その分相当な労力と費用が掛かりますから、現実的に全て剥がすことは出来ないのです)

それで、今回この上から3度目のクロスを張る訳ですが、石膏ボードが露出している箇所とそれぞれの裏紙が残った箇所とでは、微妙に表面に凸凹が出てしまいます。恐らく4度目の張り替えをする時には、あまりに凸凹が大きくなり過ぎて石膏ボード自体を新しいものに交換しなければ、きれいにクロスが張れなくなると思われます。

勿論、凸凹を気にしないというお客様ならいいでしょうが、実際にそうなると施工不良というクレームを言われるはずですので、リフォーム業者も躊躇するはずです。だから私たち ホームメイドは、張り替えではなく塗替えが出来るペンキ仕上げのドライウォールを提案しているのです。

クロスの上から塗れますし、カナダの水性塗料 パラペイントは臭いも殆どありません。また、模様替えの際には何度でも上から塗替えが可能なので、塗膜がどんどん強くなります。

ビニールクロスは、築30年で壊してしまうような家では何度も張り替えしないでしょうから有効な手段かも知れません。でも、50年、100年と住み続けたいというおうちでは、張り替えの問題が生じてきます。インテリアの塗装仕上げは、これからの家づくりには必修かも知れませんよ。

関連ページ: パラペイント

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ドライウォール   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。