天然スレート(粘板岩)の屋根

天然スレート(粘板岩)の屋根

皆さん、石の板で出来た屋根材をご覧になったことはありますか?こちらは、愛知県丹羽郡大口町のB邸で施工した天然スレートの屋根をアップで撮影したものです。縄文時代の黒曜石の矢じりのように削られた石の板は、全てデザインが異なります。そりゃそうですよね、天然石ですもん(笑)

この石は、遠くフランスの地下深く、何億年も前の地層から掘り出されたものを薄く剥いだものなんです。欧米では、古くから使われていて、ルーブル美術館やモンサンミッシェル修道院、各地のお城や教会建築などで見ることが出来ます。また、最近では、カナダや中国、日本の東北地方(雄勝石)などでも、天然スレートが産出されています。

こうした天然スレート屋根の耐久性は、120年以上とも言われています。

ですから、コンクリートの薄板に防水塗装しただけの国産のスレート瓦(カラーベスト)とは、全くの別物です。だって、スレート瓦は、おおよそ10年程度で塗り直しが必要ですが、天然スレートは半永久的にそのままで大丈夫なんですから。

天然スレートの屋根でも、写真のように雪止めも施工出来ますし、隙間なく敷き詰めれば雨漏りなども起こりにくいのです。勿論、下地の防水施工については、慎重に行う必要がありますが・・・。

また、天然スレートには鉄分を多く含むものもあり、時が経つとそれが屋根の表面に浮いてきて、褐色や様々な色に変わってくるものもあるようです。その様子も天然故の趣きが感じられるのでしょうねぇ。

価格は、スレート瓦の4倍程度しますが、一生塗り替えが必要ないとなれば、ライフサイクル換算のコストもそれ程ではないかも知れません。皆さんの家も、こうした美しい天然スレート屋根を採用しては如何でしょうか。こういうのが、本当の贅沢ですね。(2013年にもっとお値打ちに購入出来そうなメーカーを見つけました。本物での新築や張り替えに興味のある方は、ご相談下さい。)

<作品紹介>
天然スレートの屋根を施工したレンガの家: 大人のブリティッシュトラッド ~大口町 B邸~

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