土台になる木材は、木曽ヒノキ!

土台になる木材は、木曽ヒノキ!

丁度、雨が降った日に撮影したので少し濡れていますが、私たちは、防蟻処理の薬剤を構造材(材木)に塗りません。

シロアリよりも、住んでいる人間への健康被害が大きいと思うからです。だって、家にずっと住んでいるのは、シロアリじゃなくて、皆さんの家族ですから。

でも、日本の殆どの住宅メーカーや工務店は、1階の壁1mくらいの高さまで薬剤を塗ってしまいます。それは、塗らなかったことで後でシロアリの被害が出た時、問題となることを恐れるからです。塗ってあれば、やるべきことはやってあるから責任はないという理論です。

こんなことを当然のこととしている日本の住宅行政も、本質を見誤っているとしか言いようがありません。子供たちのアレルギーや花粉症、シックハウスの問題も、こうしたところから生まれてきたのではないかと思います。だから、私たちは、物理的にシロアリが嫌がるような工夫をします。

まずは、ベタ基礎。床下全面に鉄筋入りのぶ厚いコンクリートを打ちます。地震に強いし、土をもぐってきたシロアリが、侵入することはありません。(シロアリは飛んでくるより、土の中のコロニーから蟻道を作ってくることの方が多いんです)

次は、基礎パッキン。これは、基礎と土台との間に石を多く練りこんだ樹脂製のパッキン材を挟み込むやり方です。

そうすると、土台全体が基礎から離れて浮いている形になります。そうすると、その隙間から床下全面に風が入り、床下空間が乾燥します。通常、シロアリは、湿気を好みますから、こういう床下環境は大嫌いです。

そして、最後に、ヒノキの土台を使います。それも、木の中心部である心材が入ったもの(心持ち材、又は芯持ち材と呼ぶ)です。ヒノキやヒバは、ヒノキチオールという虫のきらいな物質を含んでいます。(ヒノキのよい香りは、この物質なんです。) また、心材部は辺材部と比べて、堅くて強い匂いを発します。だから、シロアリが食べにくいという状態を作れるのです。(勿論、絶対に食べられないということはありません。食べるような環境を極力少なくするということです)

こんなことを考えながら、ホームメイドの家づくりは進みます。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

防蟻処理に関する記事:「危険な防蟻処理剤は、使わない!」(2007年4月30日)
ムク材に関する記事:「ムク材の自然な割れは、当たり前」(2013年4月19日)
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