ペアガラスが曇ったら、修理をしよう

ペアガラスが曇ったら、修理をしよう

結露と言えば、寒い冬に起こると考える方も多いと思いますが、湿気が多くて暑い夏場にも結露は起こります。

これは、逆転結露と呼ばれるもので、冬に室内側で起こるのに対し、夏は屋外側で結露が起こります。

エアコンで冷やされた室内の温度が、外側に伝わっていく時に温かくて湿気のある空気にぶつかると湿気が水分に変化します。そうしたことは、時には壁の中で起こり、壁体内結露と呼ばれる現象が構造体を腐らせる一因にもなる訳です。

同様のことが、サッシのペアガラスの中でも起こることを知っていますか?

通常ペアガラスは、スペーサーと言われる気密材で周囲が覆われ、2枚のガラスの間の空気は外の空気と隔絶されています。でも、長年の経年変化の中で、スペーサーとガラスの間に隙間が生じることがあります。

そうなると、ペアガラスの中に湿気のある空気が流入し、それがペアガラスの中で滞留して悪さを起こすことがあるんです。

壁体内結露と同様に、室内のエアコンの冷気がペアガラスに伝わると、室内側のガラスで結露を起こします。逆に、冬場は寒い屋外の冷気がペアガラスに伝わり、屋外側のガラスで結露を起こします。

このどちらもペアガラスの内部で結露が発生するので、スペーサーは常に錆や劣化の問題に曝されることとなります。スペーサーはガラスを固定する役目を持っていますから、それが悪くなれば、最悪ガラスの脱落の恐れが出てきます。

そうなれば、防犯上も防水(防雨)上も大変なことになりますので、交換・修理など早めに対処されることをお勧めします。

今回の写真は、20年以上前のベルックス(Velux)の天窓ですが、ペアガラスが結露して、内部で雨だれの跡がいくつも付いています。(木製カウンターにも雨のシミが付いていますね)

また、窓の開閉が固くなった状況で無理に操作とした為に、木製のフレームが破損してしまったそうです。

こういうケースでは、トップライト自体を新しいものに交換することになりますが、屋根や室内の仕上げも触る必要がありますので、経験豊かな頼れるビルダーにお願いして下さいね。

輸入サッシや天窓の修理・交換でお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>: さあ、いよいよ交換です (2015年7月25日)

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