屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(3)&断熱対策

屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(3)&断熱対策

通常、私たちは外壁材(レンガ又はサイディング)と構造体(フレーム)との間に通気スペースを取ります。

そうすることで、外壁材に当った太陽の熱を建物本体に伝えにくくするという効果と、太陽の熱で徐々に温められた空気が、通気スペースを通って屋根の内側から抜けていく効果というが期待出来ます。つまり、上へと対流を起こした空気が壁体内結露を防止してくれるのです。

さて、それなら屋根の外側はどうかというと、そうした構造になかなか出来なかったという現実がありました。

私たちがよく使う30年保証の屋根材 アスファルト・シングルは、軽くて地震の為にはいいのですが、アスファルトのシート材である為、構造用合板のようなしっかりした下地の上に貼らないと柔らかすぎて施工出来ないという問題がありました。

勿論、野地合板の上に細い桟木を打って通気スペースを確保した上で、その上から更に合板を張って屋根材を載せるという工法を取れば同様の施工が可能ですが、二重に屋根を作るようなものですから、材料と手間が倍掛かってしまい、現実的ではありませんでした。

でも、最近高密度ポリプロピレンをクシャクシャの網のようにしてシート状にした材料(写真参照)が出てきました。

これのいいところは、シングルをそのシートに直接載せて施工出来るという点、シングルを張るのに専用ビスを使えば、留めたビスの穴から水を侵入させない仕組みになっているという点です。

これなら、材料や施工手間もミニマムに抑えられるし、断熱性や防水性も確保されると思います。屋根裏を収納スペースにする程度なら、へたをしたら屋根の内側(屋根裏)の断熱材は必要なくなるかも知れません。勿論、併用すれば、屋根部分についての最高の結露対策・断熱対策となることは間違いありません。

今まで、小屋裏の断熱と屋根の湿気対策が大きな問題でしたが、これは画期的だと思いますよ。私たちの家づくりは、少しずつですが確実に進化していきます。結露対策について、もっと知りたい方は、下記の「結露対策」のタグをクリックして下さい。

こうした私たちの家づくりに共鳴され、建築・リフォームをご希望される方は、ご相談下さい。

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