イギリスの古いレンガの家

イギリスの古いレンガの家

美しく手入れされたイングリッシュ・ガーデンの向こうに佇む古いレンガ積みの家。イギリスの片田舎にあるこの家は、おそらく100年を超えた築年数なのでしょうが、いい雰囲気を持っていますね。

古いイギリスのレンガの家は、構造体をレンガそのもので造る組積造と呼ばれる住宅です。鉄筋等で耐震性を上げるということは全く行われませんが、地震のないイギリスでは、こうした構造でも十分です。

(日本では、構造を2×4工法の耐震木造で造り、その外側に外装材としてレンガを積む施工が行われます。その際、耐震金物によって強度を上げて、レンガの壁を強化します)

屋根は、薄い杉板を重ね張りしたシダー・シェイクなのか、それとも粘板岩を張った天然スレート屋根なのかは、写真でははっきりしませんが、苔むした感じが過ごした時間を表していますね。

玄関ドアや煙突が、左右対称に2つ並んでいることから、この家はデュプレクスと呼ばれる2軒長屋(2家族が共存する一軒家)なのかも知れません。こうした建て方は、イギリスではよくあることで、その文化を受け継いだ北米においても、よく見られる形態です。

ひょっとしたら、日本の二世帯住宅もここから発想されているのかも知れません。

日本では、こんな古い家はすぐに壊されてしまうのでしょうが、アメリカやヨーロッパでは新築より高い値段で取引されます。文化的な価値の理解は、民族や国家の成熟度と比例するのです。

私たちの考えや建築に共感され施工を希望される方は、ご相談下さい。

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